筆の管理方法を教えてください。
◆筆の管理方法(大事にしましょう!)
◇大筆 穂(毛の部分)はすべておろして(さばいて)書きます。
お稽古のあとは筆を持ち帰って洗います。(青峯書院の一階の流しで筆を洗うのは禁止です。)
以下の方法で筆を管理しましょう。
筆の墨をぬぐい、反古(ほご)紙(練習した紙)で巻くか専用のキャップ(筆帽)をした状態で持ち帰ります。反古紙で巻くか専用のキャップ(筆帽)をしたものを、さらに「筆巻」でくるんで持ち運ぶと便利です。
帰宅後は早めに根元からしっかりと水洗いしてください。水気をとって反故紙などに巻いて保管します。
とくに夏場は、墨や水気がついたまま保管すると、穂の根元にカビが生えることがあります。その場合も根元からしっかり水洗いをしてください。
洗う際にぬるま湯(35℃程度)はOKですが、熱湯は穂が死んでしまいます。洗浄力の強い洗剤等も穂が荒れることがあるのでおすすめはしません。ハンドソープのようなものは用いてもよいと思います。
筆の穂はけっこう丈夫ですが、墨でカチカチにしてしまった場合に強い力を加えてはいけません。ぬるま湯に一日浸してから、様子を見つつほぐしていきます。
(筆の毛先が割れて書きにくくなってしまった場合も、毛の付け根に固まっている墨を洗いながらしっかり落とし、毛を丁寧に整えていくことで復活します。)
墨のついた筆に勢いよく水をあてると、墨が飛び散って服が汚れますので、プラスチック製容器などに水を入れて筆を洗うとよいでしょう。
反故紙などで水気をとり、反故紙などに巻いて保管します。
筆を洗わずに専用のキャップ(筆帽)をしておけば、数日程度は乾きませんから、また墨をつければそのまま使えます。
保管する際は「筆掛け」につるして陰干しできればなお良いでしょう。
◇小筆 穂の半分程度をおろして書きます。穂の根元部分は白い毛の固まったままにしておきます。
使用後は墨をぬぐうのみで、次のお稽古までそのまま筆帽・反故紙・筆巻などで保管します。できれば反故紙に水を垂らして、その部分に穂をなでつけるようにして墨をぬぐうとより良いです。
小筆は水洗い不要です。